高級宇治茶(抹茶・緑茶・玉露)の通販

  1. HOME
  2. ブログ
  3. お役立ちコラム
  4. 玉露の旨味を引き出す抽出温度の目安とは?低温がおすすめな理由も解説します!

玉露の旨味を引き出す抽出温度の目安とは?低温がおすすめな理由も解説します!



深い緑色をたたえ、口に含めば芳醇な香りと共に広がる濃厚な旨味と甘みが玉露の持つ、何とも言えない魅力でしょう。
しかし、その繊細な味わいを家庭で再現するのは、意外と難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
せっかくの玉露ですから、そのポテンシャルを最大限に引き出し、至福の一杯を楽しみたいものです。
実は、玉露の美味しさを左右する最も重要な要素の一つが、お湯の温度です。
今回は適切に温度管理をする際に意識すべきポイントを紹介します。

玉露の旨味を引き出す抽出温度の目安

50〜60℃が旨味成分の抽出に最適

玉露ならではの濃厚な旨味と上品な甘みを最大限に引き出すためには、お湯の温度を50℃から60℃の範囲に設定することが極めて重要であり、この温度帯が旨味成分の抽出にとって理想的な条件を備えています。
この温度でじっくりとお湯を注ぐことにより、玉露の葉に含まれるアミノ酸の一種であるテアニンが効率よく水に溶け出し、玉露特有のまろやかな甘露のような味わいが際立ちます。
湯冷ましや温度計を活用し、この温度範囲を意識して淹れることで、自宅にいながらにして茶師が丹精込めて作り上げたような、格別な一杯を体験できるでしょう。

苦味や渋味を抑えるには低温が重要

玉露の繊細な風味を損なうことなく、その甘みと旨味を堪能するためには、苦味や渋味の原因となる成分の溶出を極力抑えることが大切であり、そのためには低温での抽出が決定的な役割を果たします。
一般的に、お茶の葉に含まれるカテキン類は、温度が高くなるほど水に溶け出しやすくなる性質を持っていますが、50℃から60℃という比較的低い温度で抽出を行うことで、これらの成分の溶出を最小限に留められます。
結果として、口の中に広がるのは、苦味や渋味に邪魔されることのない、澄み切った旨味と心地よい甘みだけとなるのです。


なぜ玉露の抽出には低温が適しているのか?

旨味成分(テアニン)は低温で溶け出しやすい

玉露の持つ深い旨味と甘みの主成分であるテアニンは、その化学的な特性上、温度の上昇に対して穏やかに溶解度が増加するアミノ酸であり、特に50℃から60℃といった低温域において、水への溶け出しが効率的に進行します。
この温度帯で時間をかけて抽出することで、テアニンが水中に豊富に溶け出し、玉露特有の濃厚でまろやかな旨味を最大限に引き出せます。
高温で急激に抽出するのではなく、低温でじっくりと成分を浸出させることが、玉露の繊細な旨味成分を損なわずに引き出すポイントです。

苦味成分(カテキン)は高温で出やすくなる

一方で、お茶の渋みや苦味の主な原因とされるカテキン類は、テアニンとは異なり、温度が上昇するにつれて水への溶解度が急激に増加する性質を持っています。
具体的には、80℃を超えるような高温になると、カテキンが一気に溶け出し始め、玉露本来の繊細な風味バランスを崩し、苦くて飲みにくい味わいになってしまう可能性が高まります。
したがって、玉露の旨味を最大限に活かし、苦味や渋味を抑えるためには、カテキンの溶出を最小限に留めることができる50℃から60℃といった低温での抽出が、適切な方法と言えます。


まとめ

玉露の持つ芳醇な旨味と甘みを最大限に引き出し、同時に苦味や渋味を抑えて格別な風味を楽しむためには、お湯の温度を50℃から60℃に保つことが極めて重要です。
この温度帯は、玉露の旨味成分であるテアニンが効率よく溶け出す一方で、苦味、渋味成分であるカテキンの過剰な抽出を抑制することにつながっています。
適切な温度管理というシンプルな工夫1つで、家庭でも玉露の繊細で奥深い味わいを存分に堪能できるでしょう。

ふじや茶舗のお歳暮 秋の蔵出し新茶 京都宇治玉露「玉兎」
高級宇治茶(抹茶・緑茶・玉露)の通販-ふじや茶舗
〒605-0862 京都府京都市東山区清水2-211
URL:https://www.fujiya-chaho.com/
MAIL:info@fujiya-chaho.com

Copyright(c) Fujiya-Chaho Co.,Ltd. All rights Reserved.