- 2025-06-07 (土) 6:00
- お役立ちコラム
一口の抹茶で、心が安らぐひとときを。
しかし、その風味は、お湯の温度や水の選び方によって大きく変わることをご存知でしょうか。
繊細な抹茶の味わいを最大限に引き出すには、ちょっとしたコツが必要です。
この記事では、初心者の方でも簡単に、美味しく抹茶を点てるためのポイントを、お湯の温度を中心に解説していきます。
抹茶の世界へようこそ。
抹茶のお湯の最適な温度
温度と抹茶の風味の関係
抹茶を点てる際のお湯の温度は、風味に大きな影響を与えます。
沸騰したお湯は、苦味や渋みが強くなってしまうため、70~80℃に冷ますことが一般的です。
しかし、季節や好みに合わせて微調整することも大切です。
例えば、夏場は少し低めの温度、冬場は少し高めの温度で点てることで、より美味しくいただけます。
温度が低いと、抹茶の香りが弱く、泡立ちも悪くなってしまいます。
逆に、温度が高すぎると、苦味や渋みが際立ち、抹茶本来の旨味を損なう可能性があります。
理想的な温度帯を見つけるには、何度か試行錯誤してみるのが良いでしょう。
お湯の適切な沸かし方
お湯の沸かし方にもこだわりましょう。
水道水を使用する場合は、一度沸騰させてから、他の容器に移して温度を下げるのがおすすめです。
急須やポットで沸かす場合、お湯の温度を均一に保つために、沸騰後すぐに火を止めるのがポイントです。
また、使用する容器によってもお湯の温度や風味に違いが出ることがあります。
例えば、鉄瓶で沸かしたお湯は、まろやかな口当たりになる傾向があります。
色々な方法を試して、自分にとって最適な沸かし方を見つけてみてください。
失敗しやすい点とその対策
抹茶を点てる際に、失敗しやすいのはお湯の温度が適切でないこと、そして抹茶がダマになることです。
お湯の温度は、温度計を使って正確に測るのが理想的です。
もし温度計がない場合は、沸騰したお湯を数分間置いて、指先で温度を確認する方法もあります。
ただし、この方法は慣れが必要なので注意しましょう。
抹茶がダマになるのを防ぐには、抹茶を茶こしでふるい、お湯を少量ずつ加えながら丁寧に混ぜることが大切です。
焦らず、ゆっくりと点てれば、なめらかで美しい抹茶が完成します。

抹茶と水の相性
水の硬度と抹茶の相性
抹茶と水の相性は、水の硬度によって大きく変わります。
一般的に、軟水の方が抹茶の風味を邪魔することなく、本来の旨味を引き出すと言われています。
硬水はミネラル分が多い分、抹茶の風味を変化させる可能性があります。
そのため、軟水を使用するのがおすすめです。
地域によって水道水の硬度は異なるため、気になる場合はミネラルウォーターを使用するのも良いでしょう。
最適な水の選び方
最適な水の選び方は、自分の好みに合わせて試行錯誤することが大切です。
軟水の中でも、ミネラル成分の少ない、口当たりの良い水を選ぶのがおすすめです。
水道水を使用する場合は、浄水器を使うのも良いでしょう。
また、ミネラルウォーターを選ぶ際には、硬度だけでなく、成分表示も確認してみましょう。
自分に合った水を見つけることで、抹茶の美味しさが一層引き立ちます。
抹茶を点てる手順
1: 茶こしで抹茶をふるってダマを取り除きます。
2: 70~80℃に冷ましたお湯を、茶碗に少量注ぎます。
3: 茶せんを使って、円を描くように優しく混ぜ合わせ、ダマをなくします。
4: 残りの湯を注ぎ、茶せんを縦に動かしながら、泡立てます。
5: 泡が細かく、均一になったら完成です。

まとめ
この記事では、抹茶を点てる際に重要な「お湯の温度」と「水の選び方」について解説しました。70~80℃のお湯と、軟水を使用することが、美味しく抹茶を点てるための基本です。
しかし、季節や好みに合わせて、温度や水の銘柄を調整することも可能です。
色々な試行錯誤を通じて、あなたにとって最高の抹茶の味わいを見つけてみてください。
そして、その一杯をゆっくりと、心穏やかに楽しんでください。