- 2025-12-18 (木) 6:00
- お役立ちコラム

ほっと一息つきたい時、おうちで手軽にカフェのような特別な一杯を楽しめたら嬉しいものです。
芳ばしいほうじ茶の香りと、ミルクの優しいコクが織りなすほうじ茶ラテは、そんな気分にぴったりでしょう。
しかし、お店のような本格的な味わいを自宅で再現するには、いくつかのコツがあります。
今回は、基本の作り方から、風味を格段にアップさせるためのポイントまで、具体的なレシピと調整方法をご紹介します。
いつものお茶の時間が、より豊かで贅沢なひとときになるよう、解説します。
自宅でカフェ風ほうじ茶ラテを美味しく作る方法
基本のほうじ茶ラテの材料と分量
自宅で美味しいほうじ茶ラテを楽しむための基本材料は、良質なほうじ茶、牛乳、そしてお好みの甘味料です。一般的に、ほうじ茶粉末小さじ2杯(約5g)に対し、牛乳200ml、砂糖やはちみつなどの甘味料を小さじ1〜2杯を目安にすると、バランスの良い味わいが楽しめます。
ほうじ茶粉末を使用することで、茶葉の旨味や香りを余すことなく引き出し、ダマになりにくく滑らかな口当たりを実現できます。
もし茶葉やティーバッグを使う場合は、少量のお湯で濃く抽出し、そのエキスを牛乳と合わせる方法がおすすめです。
甘味料は、加えるタイミングや種類によって風味が変わるため、後述する調整ポイントも参考にしてください。
とろりとした泡を作る調理手順
カフェのようなクリーミーな泡は、ほうじ茶ラテの大きな魅力の一つです。まず、ほうじ茶粉末を使う場合は、少量の熱湯を大さじ1程度加えてペースト状になるまでよく練り混ぜます。
茶葉やティーバッグの場合は、熱湯で濃いめに抽出し、茶殻を取り除いておきます。
次に、牛乳を小鍋に入れ、弱火で温めます。
沸騰直前、約60〜70℃が理想的な温度です。
この温度は、牛乳の風味が損なわれにくく、泡立ちやすい状態です。
温めた牛乳を、泡立て器やミルクフォーマーを使って、空気を含ませるように攪拌します。
より手軽な方法としては、密閉できる容器に温めた牛乳とほうじ茶液(またはペースト)を入れ、しっかりと蓋をして激しく振る方法も効果的です。
きめ細かく、とろりとした泡を目指しましょう。
甘さと濃厚さを調整するポイント
ほうじ茶ラテの味わいを左右する甘さと濃厚さは、いくつかの工夫で自在に調整できます。甘味料については、砂糖のすっきりとした甘さ、はちみつのコクのある甘さ、メープルシロップの芳醇な香りなど、それぞれ個性があるため、お好みに合わせて選びましょう。
甘味料を加えるタイミングは、ほうじ茶のペーストを作る際や、温めた牛乳に溶かす際がおすすめです。
濃厚さをプラスしたい場合は、牛乳の一部を生クリームや練乳に置き換える、またはほうじ茶粉末の量を少し増やすといった方法があります。
逆に、すっきりとした味わいにしたい場合は、甘味料の量を控えめにし、ほうじ茶の抽出濃度を適度に保つことが大切です。
これらの調整により、自分だけのオリジナルほうじ茶ラテが完成します。

本格的なほうじ茶ラテの風味を引き出すには?
ほうじ茶の選び方で風味が変わる
ほうじ茶ラテの味わいを決定づける最も重要な要素は、使用するほうじ茶そのものです。ほうじ茶には、茎茶を焙煎したもの、番茶を焙煎したもの、さらに玉露などを焙煎したものなど、様々な種類があり、それぞれに異なる個性があります。
一般的に、茎茶を焙煎したものは香ばしさの中に甘みがあり、番茶ベースのものはよりしっかりとした焙煎香が特徴です。
ラテにする場合は、香りが豊かで、苦味や渋味が少なく、コクのあるタイプが適しています。
粉末タイプは手軽に利用でき、茶葉の成分を丸ごと摂取できるためおすすめです。
深煎りで香ばしさが際立つものを選ぶか、やや浅煎りで爽やかな風味を残すかなど、焙煎度合いによっても仕上がりの印象が変わるため、いくつかの種類を試してみると良いでしょう。
ミルクの種類と加熱方法でまろやかさを出す
ほうじ茶の香ばしさをまろやかに包み込むミルク選びも、風味の決め手となります。定番の牛乳は、そのまろやかさとコクでほうじ茶の風味を引き立てますが、成分無調整乳を選ぶとより濃厚な味わいになります。
また、豆乳やアーモンドミルク、オーツミルクといった植物性ミルクを使用すると、それぞれ特有の風味を加えることができ、違った楽しみ方ができます。
例えば、豆乳はあっさりとした風味、アーモンドミルクはナッティな香ばしさを、オーツミルクは自然な甘みとクリーミーさをプラスしてくれます。
ミルクを温める際は、決して沸騰させないことが重要です。
沸騰させると牛乳特有の風味が飛んでしまい、焦げ臭さを感じる原因にもなります。
鍋で温める場合は弱火で、電子レンジの場合は短時間で様子を見ながら加熱し、人肌より少し熱いくらいの温度を60〜70度に保つようにしましょう。
香ばしさと甘みのバランス調整法
ほうじ茶ラテの美味しさは、香ばしさ、甘み、そしてミルクのコクの絶妙なバランスによって成り立っています。このバランスをとるするには、ほうじ茶の濃度と甘味料の量を慎重に調整することが肝心です。
ほうじ茶の粉末や茶葉の量を増やすと香ばしさが増しますが、同時に苦味や渋味も強くなる可能性があります。
逆に、量を減らすと風味が弱くなりがちです。
甘味料は、ほうじ茶の持つ香ばしさやミルクのコクと調和するように選び、加えすぎないように注意しましょう。
例えば、シナモンパウダーを少量加えると、ほうじ茶の香ばしさが引き立ち、複雑で奥行きのある味わいになります。
また、隠し味として少量の塩を加えると、甘みが際立ち、全体の味が引き締まる効果も期待できます。
これらの要素を少しずつ試しながら、ご自身の好みにぴったりのバランスを見つけることが、本格的な味わいを実現する近道です。

まとめ
自宅でカフェのような本格的なほうじ茶ラテを再現するには、良質なほうじ茶の選定、ミルクの適切な加熱、そして甘さと濃厚さの微調整が鍵となります。今回ご紹介した基本の材料と手順を参考に、お好みのほうじ茶や甘味料、ミルクの種類を組み合わせることで、あなただけの特別な一杯を創り出すことが可能です。
芳ばしい香りが立ち上り、口に広がるミルクのまろやかさ、そして心地よい甘みが調和したほうじ茶ラテは、午後のひとときやリラックスしたい時間に最適です。
ぜひこの記事を参考に、おうちカフェでの至福の時間を満喫してください。
















































