- 2025-12-24 (水) 6:00
- お役立ちコラム

豊かな香りと鮮やかな緑色が特徴の抹茶は、自宅で気軽に楽しめる和の飲み物として人気を集めています。
しかし、いざ自分で点てようとすると、どうしても気になるのが「ダマ」の存在です。
茶筅を振っても溶けきらず、口当たりを悪くしてしまうこの小さな塊を解消し、きめ細やかで滑らかな泡立ちの抹茶を再現できれば、より一層、お茶の時間が豊かになることでしょう。
そのためには、抹茶そのものの性質を理解し、適切な道具と手順を用いることが重要となります。
抹茶のダマをなくす方法
品質の良い抹茶を選ぶ
抹茶の粒子は非常に細かく、空気中の水分やわずかな油分とも結びつきやすいため、品質が低い、あるいは古くなった抹茶はダマになりやすい傾向があります。色鮮やかな緑色をしており、豊かな香りが立つ新鮮な抹茶を選ぶことが、ダマを最小限に抑えるための第一歩となります。
製茶の過程で丁寧に石臼挽きされた抹茶は、粒子が均一で細かく、お湯や水にも溶けやすいため、結果としてダマの発生を抑えることに繋がります。
湿気対策でダマを予防する
抹茶の粉末は非常にデリケートで、空気中の湿気を容易に吸収してしまいます。湿気を吸った抹茶は粒子同士がくっつきやすくなり、それがダマの主な原因となります。
そのため、開封後はアルミパックや密閉容器に入れ、冷蔵庫や冷凍庫で保管することが推奨されます。
使用する際は、冷蔵庫から出した直後は結露を防ぐため、常温に戻してから開封するように心がけましょう。

抹茶ふるいの使い方
抹茶ふるいの選び方
抹茶をふるうための専用の道具として「抹茶ふるい」があります。これらは、細かい網目で抹茶の塊や不純物を取り除くことを目的としており、一般的な茶こしよりも網目が細かく、抹茶の粒子を効率的に通すように作られています。
素材はステンレス製が多く、耐久性があり衛生的に使用できます。
網目の細かさは製品によって異なりますが、一般的には100メッシュ以上の細かいものがダマを取り除くのに適しています。
形状も、茶碗に直接セットできるタイプや、受け皿付きのものなど様々あり、ご自身の使い方に合ったものを選ぶと良いでしょう。
ダマを出さないふるい方手順
まず、茶碗や器に抹茶ふるいをセットします。次に、ふるいに抹茶を適量(一人分ならティースプーン1~2杯程度)乗せます。
この際、抹茶は平らになるように軽く広げると、ふるいやすくなります。
そして、茶筅の穂先や小さなスプーンの背などを使い、抹茶を優しく押し出すようにしてふるいにかけます。
ゴシゴシとこするのではなく、トントンと軽く叩いたり、茶筅で軽く払うように動かすのがコツです。
網目を抹茶が通過していく様子を観察しながら、均一にふるっていくことで、ダマのないサラサラの抹茶粉末を得ることができます。

まとめ
自宅で点てる抹茶のダマを解消し、滑らかな口当たりを実現するためには、まず品質の良い新鮮な抹茶を選び、湿気を避ける適切な保管方法を実践することが大切です。さらに、抹茶ふるいを上手に活用することで、粉末を均一にほぐし、ダマを効果的に取り除くことができます。
茶碗にセットし、抹茶を優しく押し出すようにふるう手順を守れば、きめ細やかな泡立ちの美しい抹茶を再現できるでしょう。
これらの工夫で、より本格的な抹茶体験をお楽しみください。
















































