- 2025-12-31 (水) 6:00
- お役立ちコラム

日々の暮らしの中で、ふと手に取る一杯のお茶。
その豊かな風味や心地よい温かさは、私たちの心を和ませ、ホッと一息つく時間を与えてくれます。
しかし、その一杯のお茶には、私たちの健康を内側から支える、目に見えないほどの素晴らしい恵みが数多く含まれていることをご存知でしょうか。
特に注目されているのが「ポリフェノール」と呼ばれる成分群です。
お茶の種類によってその種類や特徴は異なり、それぞれが独自の働きで私たちの健やかな毎日をサポートしてくれます。
今回は、そんなお茶の世界に息づくポリフェノールについて、その多様な姿と、私たちの体にもたらす奥深い効果を探求していきます。
お茶に含まれるポリフェノールの種類と特徴は?
カテキン類が緑茶の主成分で苦味渋味の原因
緑茶の持つ爽やかな香りと、口の中に広がる心地よい苦味や渋味の正体は、主に「カテキン類」と呼ばれるポリフェノールの一種です。
カテキン類は、緑茶の茶葉に最も豊富に含まれており、その代表的なものにはエピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキンガレート(EGCG)、エピカテキンガレート(ECG)などが挙げられます。
これらのカテキン類は、水に溶けやすく、お湯を注ぐことで茶葉から抽出されます。
特にEGCGは緑茶の全カテキン量の半分以上を占めることもあり、緑茶の風味や健康効果において中心的な役割を担っています。
カテキンの含有量は、茶葉の種類や生育条件、製茶方法によって変動しますが、一般的に覆いをかけて栽培された玉露や抹茶には特に多く含まれる傾向があります。
テアフラビン類は紅茶の発酵で生成され赤色の元
紅茶の製造過程では、緑茶とは異なり「発酵」という工程が含まれます。
この発酵の過程で、緑茶に含まれていたカテキン類が酵素の働きによって酸化・重合し、新たに生成されるのが「テアフラビン類」です。
テアフラビン類は、紅茶特有の鮮やかな赤色や、水色(すいしょく)と呼ばれる液体の色合いに大きく寄与する成分です。
代表的なものとしては、テアフラビン、テアフラビン-3-ガレート、テアフラビン-3,3′-ジガレートなどが存在します。
これらは緑茶のカテキン類に比べて苦味や渋味が穏やかであり、紅茶のまろやかな味わいを生み出す一因となっています。
紅茶の風味や色合いの豊かさは、このテアフラビン類の存在なしには語れません。
テア儿ビジン類も紅茶の発酵で生成され色やコクに関与
テアフラビン類と並んで、紅茶の発酵過程で生成されるポリフェノールに「テア儿ビジン類」があります。
これらは、テアフラビン類がさらに重合してできる、より複雑な構造を持つ高分子化合物群です。
テア儿ビジン類は、紅茶の赤褐色の色合いをより深め、水色に濃厚な陰影を与える役割を担っています。
また、紅茶の持つコクや、口に含んだときのまろやかさ、舌触りの良さといった、独特の複雑な風味にも深く関与しています。
テア儿ビジン類は、紅茶の茶葉の種類や発酵の度合いによってその生成量や種類が変化し、紅茶の個性豊かな味わいを形作る重要な要素となっています。

お茶ポリフェノールがもたらす健康効果
カテキンは抗酸化作用や生活習慣病予防に効果
緑茶の主成分であるカテキン類は、その強力な「抗酸化作用」によって、私たちの健康維持に大きく貢献することが知られています。
体内で過剰に発生すると細胞を傷つけ、老化や様々な病気の原因となる「活性酸素」を効果的に除去する働きがあります。
この抗酸化作用により、動脈硬化、高血圧、高血糖、脂質異常症といった、いわゆる生活習慣病のリスクを低減する効果が期待されています。
さらに、カテキン類には、免疫機能の調節、血糖値の上昇抑制、脂肪の燃焼促進、さらには抗菌・抗ウイルス作用など、多岐にわたる生理活性が報告されており、健康増進に欠かせない成分として注目されています。
テアフラビンテア儿ビジンは健康維持に寄与
紅茶の発酵過程で生成されるテアフラビン類とテア儿ビジン類もまた、健康維持に寄与する様々な効果を持つことが研究されています。
これらの成分もカテキン類と同様に抗酸化作用を示し、体内の酸化ストレスを軽減する働きがあります。
特に、テアフラビン類は、血中コレステロール値、とりわけ悪玉(LDL)コレステロールを低減する効果や、腸内環境を整える機能が示唆されています。
また、テア儿ビジン類も抗酸化作用に加え、摂取することでリラックス効果が得られる可能性などが報告されています。
これらの成分は、緑茶のカテキン類とは異なるアプローチで私たちの健康をサポートし、紅茶ならではの健康効果をもたらすと考えられています。

まとめ
お茶に含まれるポリフェノールは、緑茶の主成分であるカテキン類をはじめ、紅茶の発酵過程で生まれるテアフラビン類やテア儿ビジン類など、その種類は多岐にわたります。カテキン類は緑茶特有の風味と強い抗酸化作用を持ち、生活習慣病予防などに貢献します。
一方、テアフラビン類とテア儿ビジン類は、紅茶の美しい色合いやコクを生み出すと同時に、コレステロール値の改善や健康維持に寄与する働きを持っています。
これらの成分は、それぞれが独自のメカニズムで私たちの体を守り、健やかな毎日をサポートしてくれる可能性を秘めています。
日々のティータイムに様々なお茶を取り入れることで、これらの豊かな恵みをより身近に感じることができるでしょう。
















































