- 2026-06-15 (月) 6:00
- お役立ちコラム

お茶を口にしたとき、ふと感じる心地よい甘み。
それは、砂糖を加えたわけでもないのに、どこから来るのでしょうか。
普段何気なく味わっている一杯のお茶には、私たちの味覚を不思議と満足させる秘密が隠されています。
その秘密を知ることで、いつものお茶の時間が、より一層豊かなものになるかもしれません。
今回は、お茶の奥深い世界へと誘い、その甘さの理由に迫ります。
お茶に甘みを感じるのはなぜか
テアニンが甘みと旨味をもたらす
お茶を飲んだときに甘みや旨味を感じるのは、主に「テアニン」という成分によるものです。テアニンはアミノ酸の一種であり、緑茶に含まれるアミノ酸の半分以上を占めるとも言われています。
このテアニンこそが、お茶特有の甘みや旨味を生み出す源なのです。
一方、お茶の渋みや苦味の成分としては、カテキンやカフェインが知られています。
甘みと渋みのバランスが、お茶の味わいを形作っています。
上級茶はテアニンが多い
テアニンの含有量は、茶葉の質や摘まれた時期によっても変わってきます。一般的に、若く柔らかい芽を摘んで作られたお茶ほど、テアニンの含有量が多くなる傾向があります。
そのため、玉露や抹茶などに代表される高級なお茶や、春に摘まれる新茶は、テアニンを豊富に含んでおり、より甘みや旨味を強く感じやすいとされています。
二番茶以降のお茶と比較しても、一番茶である新茶の方が甘みが際立つのは、このテアニン量の違いによるものです。

お茶の甘みはどう決まるのか
茶葉の種類と蒸し方で甘みが変わる
お茶の甘みは、茶葉の種類や加工方法によっても変化します。特に緑茶においては、栽培方法や蒸し方による違いが味に影響を与えます。
例えば、玉露や抹茶のように、日光を遮って栽培される「覆い香茶」と呼ばれる種類のお茶は、テアニンの含有量が多くなる傾向があります。
また、緑茶の製造過程における「蒸し方」も重要です。
長時間蒸して作られる「深蒸し茶」は、茶葉の組織が壊れやすくなることで、渋みが抑えられ、まろやかで甘みのある味わいが出やすくなると言われています。
淹れる温度で甘み・渋みの出方が変わる
お茶を淹れる際の湯温は、甘みや渋みの引き出し方に大きく関わります。テアニンなどの甘み・旨味成分は比較的低い温度でも抽出されやすい性質がありますが、カテキンなどの渋み成分は、温度が高いほどよく抽出される特徴があります。
そのため、ぬるめのお湯(例えば70~80℃程度)でじっくり淹れると、渋みが抑えられ、テアニン由来の甘みや旨味をより感じやすくなります。
反対に、熱湯で淹れるとカテキンが多く抽出され、渋みが強く感じられる傾向があります。
お好みの味わいに合わせて湯温を調整することで、様々な表情のお茶を楽しむことができます。

まとめ
お茶が持つ自然な甘みは、主にアミノ酸の一種であるテアニンによるものです。このテアニンは、若葉や高級茶に多く含まれており、お茶の旨味として感じられます。
さらに、茶葉の種類や深蒸しといった加工法、そして何よりも淹れる際の湯温によって、甘みや渋みのバランスは大きく変化します。
ぬるめのお湯でじっくりと抽出することで、テアニン由来の甘みを引き出しやすくなります。
ぜひ、これらの要素を意識して、お茶の奥深い味わいを探求してみてください。
















































