- 2025-12-02 (火) 6:00
- お役立ちコラム

自宅で本格的な抹茶を点てる体験は、豊かな時間を演出してくれます。
茶道の世界に足を踏み入れたいけれど、何から始めれば良いか戸惑う方もいるでしょう。
まずは、お抹茶の風味を最大限に引き出すための基本的な道具について理解を深めることから始めます。
どのような道具があれば、手軽に抹茶を点てるプロセスを体験できるのか、そして初心者が迷わず、かつ賢く道具を揃えるための具体的な方法を紹介します。
抹茶を点てるために最低限必要な道具
茶筅、茶杓、抹茶碗があれば点てられる
抹茶を自宅で点てるために最低限必要となる道具は、茶筅(ちゃせん)、茶杓(ちゃしゃく)、そして抹茶碗(まっちゃわん)の3点です。茶筅は、抹茶の粉末とお湯を混ぜ合わせ、きめ細やかな泡を立てるために不可欠な道具であり、その繊細な穂先が独特の泡立ちを生み出します。
茶杓は、抹茶を茶碗に運び入れるための細長いスプーンのようなもので、適量を正確に計量するのに役立ちます。
そして抹茶碗は、これらの工程を行うための器として、また点てられた抹茶を味わうための器として、抹茶体験の中心となる存在です。
この3つがあれば、抹茶を点てるという行為そのものを楽しめます。
ふるいは必須ではないが、あると便利
抹茶を点てる際に、必須ではありませんがあると格段に点てやすくなるのがふるいです。抹茶は湿気を吸いやすく、また時間が経つとダマになりやすい性質を持っています。
点てる前に抹茶をふるいにかけ、細かい粉末状にすることで、ダマになるのを防ぎ、お湯や水と均一に混ざりやすくなります。
これにより、口当たりの滑らかな、均一な泡立ちの抹茶を点てることが可能になります。
特に初心者の方は、抹茶がダマになってしまうと泡が綺麗に立たず、残念な結果になりがちですが、ふるいを使用することで、そうした失敗は少なくなるでしょう。

初心者向け抹茶道具の揃え方
セット購入は初心者におすすめ
抹茶道具を個別に揃えるのは、何が必要か、どのようなものを選べば良いか判断が難しく、初心者にとってはハードルが高いと感じられることがあります。そのため、初心者の方には、茶筅、茶杓、抹茶碗、そして場合によってはふるいや抹茶までがセットになった抹茶道具セットの購入を強くおすすめします。
セットには、抹茶を点てるために最低限必要なものが一通り含まれているため、購入の手間が省けるだけでなく、それぞれの道具が抹茶を点てるという目的に沿って選ばれており、互いの相性も考慮されていることが多いです。
統一感のあるデザインで、これから抹茶を始めるにあたっての安心感と満足感を得やすいでしょう。
道具ごとの選び方のポイント
セット購入以外で、個々の道具を選ぶ際にもいくつかポイントがあります。まず茶筅は、穂先の数が多いほど細かい泡が立ちやすいとされますが、初心者は扱いやすい標準的なものを選ぶのが良いでしょう。
素材は白竹製が一般的で、耐久性も比較的高いです。
茶杓は、竹製が最もポピュラーで、抹茶をすくいやすく、茶碗の縁にかけやすい適度なカーブを持つものが使いやすいでしょう。
抹茶碗は、抹茶を点てる際に十分な深さがあり、かつ持ちやすい形状のものを選ぶことが重要です。
直径10から12cm程度、深さ7から8cm程度のものが扱いやすいとされています。
予算は数千円から始められる
抹茶道具を揃えるにあたって、高額なイメージを持たれるかもしれませんが、実際には数千円程度からでも十分に始めることが可能です。最低限の三点(茶筅、茶杓、抹茶碗)であれば、入門用のセットや単品でも2,000円から5,000円程度で購入できるものが多く存在します。
もちろん、素材や作りにこだわれば価格帯は上がりますが、まずは手軽な価格帯の製品から試してみて、抹茶を点てること自体に慣れていくのが賢明なアプローチと言えるでしょう。
オンラインストアや、最近では雑貨店などでも手頃な価格の抹茶道具セットが見つかるため、気軽に探してみることをおすすめします。

まとめ
自宅で抹茶を点てるために最低限必要なのは、茶筅、茶杓、抹茶碗の三点です。これらがあればすぐに抹茶を点てる体験ができますが、抹茶のダマを防ぎ滑らかな泡立ちを助けるふるいがあると、より美しい仕上がりになります。
道具の揃え方としては、初心者には必要なものが一通り揃うセット購入がおすすめです。
個別に選ぶ場合も、茶筅の穂先や抹茶碗の大きさなどに注目し、数千円程度の予算からでも質の良い道具を見つけられます。
















































