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玉露の魅力を引き出す水出し作り方とは?基本から旨味のコツまで紹介します!



玉露ならではの繊細な旨味は、時に特別な機会に味わうものと思われがちです。
しかし、その奥深い風味は、暑い季節に涼やかな趣で、また毎日の暮らしの中で手軽に楽しめます。
特別な道具や複雑な技術を必要としない水出しという方法を用いれば、玉露の持つ甘みやコクを、驚くほどまろやかに引き出せます。
今回は、ご家庭で簡単にできる玉露の水出しの基本から、その魅力を最大限に引き出すためのコツまでを、分かりやすくご紹介します。

玉露を水出しで淹れる基本の作り方

水1リットルあたりの茶葉の目安量

水出しで玉露の繊細な旨味を存分に引き出すためには、茶葉の量も重要な要素となります。
一般的に、水1リットルに対して約20gから30gを目安にすると、玉露特有の濃厚な旨味と、微かに感じられる上品な渋みのバランスが取れた味わいになります。
茶葉の量を増やすことでより一層コク深い味わいを、逆に少なめにすることでスッキリとした飲み口を楽しめますが、まずはこの目安量を基準に、ご自身の好みに合わせて微調整していくことをおすすめします。

最適な浸出時間と温度

玉露の持つ甘みや旨味成分であるテアニンは、低温でゆっくりと、時間をかけて抽出することで最大限に引き出されます。
水出しの場合、一般的には冷蔵庫内の4℃前後という低温環境で、6時間から10時間程度を目安に浸出させるのが適切とされています。
この温度と時間で抽出することで、苦味や渋みのもととなるカテキン類の溶出を最小限に抑えつつ、玉露ならではのまろやかで上品な甘みと、深い旨味をじっくりと引き出せます。
抽出時間は、使用する茶葉の種類や量、冷蔵庫の温度によっても若干変動するため、一度目安として試してみて、お好みの濃さになるまで調整すると良いでしょう。

簡単な手順のステップ

玉露の水出しは、特別な技術がなくても驚くほど簡単に作ることができます。
まず、清潔な冷水ポットやデカンタなどの容器を用意し、水1リットルに対して約20〜30gの玉露の茶葉を入れます。
次に、静かに冷水を注ぎ入れ、茶葉が水全体に均一に広がるように軽く揺らすか、スプーンなどで優しく混ぜます。
容器にしっかりと蓋をして、冷蔵庫に入れ、6時間から10時間ほどかけてゆっくりと抽出させます。
抽出が終わったら、目の細かい茶こしやティーバッグストレーナーなどを用いて茶葉を丁寧に濾せば、雑味のないクリアな水出し玉露の完成です。


水出し玉露の旨味を引き出すには?

低温でじっくり抽出する重要性

玉露の味わいの鍵となるのは、その豊富な旨味成分、特にテアニンです。
テアニンは低温で溶け出しやすい性質を持ち、一方で、お茶の渋みや苦味の主な要因となるカテキン類は、比較的高温で抽出しやすいという特性があります。
水出しは、この性質を最大限に利用した抽出法であり、4℃前後の低温で長時間かけてゆっくりと成分を溶出させることで、カテキン類の抽出を極力抑え、テアニンを効率的に引き出せます。
これにより、玉露本来の濃厚でとろみを感じさせるような甘みと、奥深い旨味を、苦味や渋みといった雑味に邪魔されることなく、純粋に味わえます。

雑味を防ぐための水質と容器の選び方

水出し玉露の繊細な風味を最大限に引き出すためには、使用する水の質と抽出に用いる容器の選択も非常に重要となります。
一般的に、玉露の旨味成分をまろやかに引き出すには、ミネラル含有量の少ない軟水が最適とされています。
日本の水道水は多くが軟水であり、そのまま使用しても問題ありませんが、気になる場合は浄水器を通したり、市販の軟水を活用すると、よりクリアで上品な味わいを期待できます。
容器については、匂いうつりがなく、洗浄しやすい素材を選ぶことが大切です。
ガラス製や陶器製、ステンレス製のポットなどが適しており、プラスチック製の容器は、長期間の使用で匂いが移ったり、微細な傷に茶葉が残ったりする可能性があるため、注意しましょう。

抽出中に避けるべきこと

水出し玉露を淹れる際に、その風味を損なう可能性のある行為がいくつか存在します。
注意すべきことは、抽出中に容器を激しく振ったり、揺らしたりすることです。
これは、茶葉の細胞壁を破壊し、本来溶け出すべきでない渋み成分や雑味成分が過剰に溶け出してしまう原因となります。
また、抽出を行う場所も重要で、直射日光が当たる場所や、夏場のキッチンなど温度が上がりやすい場所での抽出は避け、常に一定の低温が保たれる冷蔵庫内で行うことがおすすめです。
これらの点に留意し、静かに、そして低温でじっくりと時間をかけることが、玉露の持つ繊細な旨味を引き出すことにつながります。


まとめ

玉露の水出しは、その非凡な旨味と甘みを、家庭で手軽に、そしてよりまろやかに楽しむための優れた方法です。
水1リットルに対し茶葉約20〜30gを目安に、冷蔵庫で6時間から10時間かけて低温でじっくり抽出することで、玉露特有の濃厚な旨味と上品な甘みが際立ち、苦味や渋みは抑えられます。
雑味を防ぐためには、軟水を使用し、匂いうつりの少ないガラス製や陶器製の容器を選ぶことが大切です。
抽出中に容器を揺らしたり、高温になる環境に置いたりすることは避け、静かに抽出することが、格別な一杯へと繋がる鍵となります。
この方法を実践することで、玉露の奥深い世界を、より身近に、そして豊かに味わえるでしょう。

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