- 2026-01-10 (土) 6:00
- お役立ちコラム

新茶の季節には、爽やかな香りと繊細な味わいが楽しめる一番茶に心が惹かれます。
多くの人が、この時期に摘まれた一番茶こそが最も栄養価が高く、健康にも良いものだとイメージされていることでしょう。
確かに一番茶は、寒さから解き放たれ、ゆっくりと育まれた新芽ならではの旨味成分を豊富に含んでおり、その独特の風味は格別です。
しかし、健康効果で注目される成分、特にカテキン類の含有量に目を向けると、実は意外な事実が隠されているのです。
茶葉が育つ環境と、それに伴う栄養価の変化を知ることで、お茶の奥深い世界がさらに広がります。
一番茶の栄養価と特徴
一番茶は旨味成分が豊富
一番茶は、冬の寒さを乗り越え、春先にゆっくりと芽吹いた新芽から作られます。
この時期の茶樹は、まだ十分な日光を浴びる前の、まさに栄養を蓄えた状態にあります。
そのため、一番茶にはテアニンをはじめとするアミノ酸類が豊富に含まれており、これが特有の甘みや旨味、そしてまろやかでコクのある味わいを生み出しています。
カフェインやカテキンといった成分も含まれてはいますが、その生成はまだ本格化する前段階にあります。
この繊細で上品な味わいは、一番茶ならではの魅力と言えるでしょう。
一番茶のカテキン含有量は?
一番茶が摘まれるのは、主に春先の限られた期間です。
この時期の茶葉は、茶樹が冬の休眠期を経て、まだ十分な光合成を行うための日光を十分に浴びる前の状態にあります。
カテキン類は、茶樹が紫外線、すなわち日光の刺激から身を守るために生成するポリフェノールの一種であり、日光を浴びる量に比例してその含有量が増加する性質を持っています。
したがって、一番茶の時期においては、茶樹が浴びる日照時間が比較的短いため、二番茶以降の茶葉と比較すると、カテキン類の含有量は相対的に少なくなる傾向にあるのです。

なぜ「二番茶」はカテキン豊富?その秘密と健康効果
日照時間の増加がカテキン生成を促す
一番茶の摘み取りが終わると、茶樹は再び旺盛に成長を始めます。
特に、5月後半から6月にかけては、日照時間がぐっと長くなり、太陽の光をたっぷりと浴びることができるようになります。
茶樹は、この強い紫外線や光ストレスに適応しようと、自己防衛のためにカテキン類の生成を活発化させます。
その結果、一番茶の時期に比べて、二番茶にはカテキン類がより多く含まれるようになるのです。
これは、茶葉が置かれた生育環境、とりわけ日照時間の変化が、その化学組成、すなわち栄養価に直接的な影響を与えることを示しています。
カテキン豊富な二番茶の健康効果と摂取のコツ
カテキンは、その強力な抗酸化作用によって体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ効果が期待されています。
さらに、抗菌・抗ウイルス作用により感染症予防に役立つほか、悪玉コレステロールの低減や、内臓脂肪の燃焼を助ける働きも報告されており、生活習慣病の予防やダイエットにも関心が寄せられています。
カテキンを効率的に摂取するには、二番茶を選ぶのがおすすめです。
二番茶はカテキン含有量が多いだけでなく、高温(80℃以上)で淹れることでカテキンがより多く抽出されやすくなります。
ただし、高温で淹れると苦味や渋みも強く感じられるため、ご自身の好みに合わせて湯温を調整することも大切です。

まとめ
一番茶は、旨味成分であるアミノ酸を豊富に含み、繊細で上品な味わいが魅力ですが、カテキン含有量は二番茶に比べて控えめです。一方、二番茶は、一番茶摘み後の日照時間の増加に伴い、茶樹が生成するカテキン量が格段に増加します。
このカテキンには、強力な抗酸化作用をはじめ、抗菌作用やコレステロール低下作用など、多様な健康効果が期待されています。
カテキンを効率よく摂取したい場合は、二番茶を選び、高温で淹れるのが効果的です。
茶葉の生育サイクルと栄養価の関係を理解し、目的に応じてお茶を選ぶことで、その健康効果を最大限に引き出すことができるでしょう。














































