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お茶のえぐみの正体とは雑味と感じる理由を解説



お茶を嗜むひととき、その深みある風味とともに、時折ふと感じる独特の「えぐみ」。
それは単なる苦みや渋みとは一線を画し、言葉にしにくい、どこか不快感を伴うような感覚として捉えられることがあります。
この一見厄介な「えぐみ」は、一体何によって引き起こされ、なぜ私たちの味覚にそのような印象を与えるのでしょうか。
その正体を探ることは、お茶の持つ繊細な味わいの秘密、そしてそれを最大限に引き出すための奥深い世界へと繋がっています。

お茶のえぐみの正体

 

えぐみは苦み渋みとは異なる味覚

 

お茶を口にした際に感じる「えぐみ」という感覚は、一般的に認識されている苦みや渋みといった基本的な味覚とは、その性質において明確に区別されるものです。
苦みは舌の奥の方で感じられる苦味受容体への刺激に由来し、渋みはタンニンなどのポリフェノールがお口の中のタンパク質と結合することで生じる収斂性(舌がキュッと引き締まるような感覚)として捉えられます。
一方、えぐみは、これらの味覚成分が複合的に作用し、あるいは特定の化合物が単独で存在することで生じると考えられており、しばしば生々しさや、舌に残る不快なざらつき、そして独特の青臭さのような印象を伴うことがあります。
このえぐみという感覚は、お茶の持つ本来の旨味や香りを損なう要因となり得るため、多くの愛飲家がその正体と、どのようにすれば心地よい味わいが得られるのかに関心を寄せています。

 

えぐみは特定の成分や状態に由来

 

お茶のえぐみは、単一の成分によって引き起こされるものではなく、茶葉に含まれる多様な化合物や、その生成・変化に関わる様々な要因が複雑に絡み合って生じると考えられています。
例えば、特定の種類のカテキン類や、アミノ酸の分解によって生成される揮発性化合物、あるいは茶葉が未熟な状態であったり、栽培環境や収穫後の鮮度維持が不十分であったりする場合に、えぐみのもととなる成分が増加する傾向があります。
また、発酵や乾燥といった加工プロセスにおける温度管理や酸化の度合いも、これらの成分の性質や含有量に影響を与え、結果としてえぐみとして感じられる味覚の強弱に大きく関わってきます。
そのため、えぐみの感じ方は、茶葉の種類だけでなく、その生産背景や加工技術によっても大きく左右されるのです。

 

野菜のような青臭さもえぐみの性質

 

お茶のえぐみは、しばしば「野菜の青臭さ」や、時には「土臭さ」にも似た、植物由来の生々しい風味として表現されることがあります。
これは、茶葉に含まれる特定の揮発性成分や、まだ十分に熟成・加工されていない成分が、私たちの嗅覚や味覚を刺激することに起因すると考えられます。
本来、お茶の風味は、その繊細な甘みや旨味、そして芳醇な香りの調和によって成り立っていますが、えぐみとして感じられる青臭さや生々しさは、これらの洗練された要素とは異質な、むしろそれらを覆い隠してしまうような感覚です。
そのため、お茶の愛好家にとっては、この青臭さや生々しさを伴うえぐみは、お茶の持つべき本来の品格や調和を乱す「雑味」として認識されがちであり、その低減が品質向上の重要な課題とされています。


お茶のえぐみはなぜ雑味と捉えられるのか

 

えぐみは他の味とのバランスを崩す要因

 

お茶のえぐみが「雑味」と捉えられやすいのは、それが持つ独特の性質が、お茶本来の持つべき繊細な味覚要素、すなわち旨味や甘み、そして心地よい香りの調和を著しく乱してしまうからです。
えぐみが舌に不快な刺激を与えたり、青臭さが鼻腔に立ち込めたりすることで、本来であれば口の中に広がるはずの、お茶の持つ上品な甘みや深い旨味が感じにくくなり、全体として味の輪郭がぼやけ、まとまりのない印象を与えてしまいます。
特に、高品質な緑茶や紅茶、烏龍茶などが目指す、洗練された風味体験においては、このえぐみは異物のように感じられ、たとえ少量であっても、その存在は味覚全体のデリケートなバランスを崩し、結果として「雑味」として強く意識されてしまうのです。

 

茶師はえぐみを抑え旨味を引き出す技術

 

熟練した茶師が、長年の経験と高度な技術をもって、お茶の栽培から加工、そして最終的なブレンドに至るまで、えぐみを最小限に抑えつつ、旨味や香りを最大限に引き出すことに心血を注いでいるのは、このえぐみが「雑味」として、お茶の品質を大きく左右するからです。
茶師は、茶葉の成長段階を見極めて最適な時期に摘採を行ったり、萎凋(しおらせる工程)の温度や湿度を細かく調整して成分の変化をコントロールしたり、揉捻(葉を揉む工程)の強弱で細胞の破壊度合いを調整し、乾燥や火入れの際の温度・時間を精密に管理することで、えぐみの原因となる成分の生成を抑制し、逆に旨味成分であるアミノ酸や、香気成分の生成を促進させます。
これらの緻密な工程管理こそが、雑味のない、深みのある味わいを持つお茶を生み出すための、茶師の匠の技なのです。

 

抽出条件でえぐみの強さは変化

 

お茶のえぐみは、茶葉自体の品質だけでなく、ご家庭でお茶を淹れる際の抽出条件によっても、その強さが大きく変化します。
一般的に、えぐみの原因となる成分は、苦みや渋み成分と同様に、お湯の温度が高いほど、また抽出時間が長くなるほど、茶葉から溶け出しやすくなる傾向があります。
例えば、高温で長時間茶葉を浸出させると、えぐみ成分が過剰に抽出され、せっかくの茶葉が持つ繊細な旨味や香りが損なわれ、不快な味わいとなってしまうことがあります。
逆に、茶葉の種類に応じた適度な温度のお湯を用い、定められた時間内で手早く抽出を行うことで、旨味成分を効果的に引き出しつつ、えぐみ成分の溶出を最小限に抑えることが可能になります。
このように、抽出条件を適切に管理することは、美味しいお茶を淹れる上で非常に重要な要素となります。


まとめ

お茶のえぐみは、単なる苦みや渋みとは異なる、特定の成分や茶葉の状態に由来する複雑な味覚であり、時には野菜のような青臭さを伴う性質を持っています。
このえぐみは、お茶本来の持つ旨味や香りの調和を乱し、全体として「雑味」と捉えられがちな要素です。
しかし、熟練した茶師は、栽培から加工に至るまでの高度な技術によってこのえぐみを抑え、旨味を引き出しています。
また、ご家庭でのお茶の抽出においても、温度や時間といった条件を最適化することで、えぐみをコントロールし、より豊かな味わいを楽しむことが可能です。
えぐみの正体とその影響を理解することは、私たちが日々口にするお茶の奥深さを知り、その風味をより一層堪能するための鍵となるでしょう。

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