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日本茶はスーパーと専門店どちらが良い?品質や価格の違いから見る選び方



日本茶は、私たちの日常に寄り添う身近な飲み物ですが、その味わいや品質は、どこで購入するかによって大きく変わることをご存知でしょうか。
スーパーマーケットに並ぶ馴染み深いパッケージから、専門店の厳選された茶葉まで、その選択肢は多岐にわたります。
茶葉の背景にあるこだわりや、それがもたらす風味の奥深さは、私たちが普段何気なく淹れている一杯の日本茶に、豊かな変化をもたらしてくれるのです。
今回は、スーパーと専門店それぞれの日本茶の特徴を掘り下げ、品質の違いがどのように味や香りに影響し、価格や購入場所をどう判断すべきかについて解説していきます。

スーパーと専門店で買う日本茶品質・味・香りの違い

 

スーパーの日本茶は価格重視で品質は標準的

 

スーパーマーケットで一般的に販売されている日本茶は、多くの消費者にとって日常的な選択肢となるように、価格の手頃さと安定した品質が重視されています。
大量生産・大量消費を前提とした流通システムにより、コストが抑えられ、普段使いしやすい価格帯で提供されています。
品質としては、特定の地域や品種に極端にこだわらず、平均的で万人受けするような、バランスの取れた味わいが特徴です。
強すぎる個性や複雑な風味よりも、日常の食卓や休憩時間に気軽に楽しめる、穏やかな香りとすっきりとした旨味が中心となります。

 

専門店は希少品種やこだわりの品質が特徴

 

一方、日本茶専門店では、品質に徹底的にこだわり抜いた茶葉が数多く扱われています。
そこでは、特定の地域でしか栽培されない希少な品種、長年培われてきた伝統的な製法、あるいは茶師の経験と技術によってのみ引き出される特別な風味を持つ茶葉などに出会うことができます。
少量生産で手間暇かけて作られた茶葉は、その生産背景やストーリーも豊かで、茶葉本来が持つポテンシャルを極限まで追求した、まさに「こだわりの逸品」と言えるものばかりです。
こうした茶葉は、日本茶の奥深い世界への扉を開く鍵となるでしょう。

 

品質差は味香りの複雑さや深みに直結

 

スーパーと専門店で取り扱われる日本茶の品質の違いは、そのまま口にしたときの味や香りの複雑さ、そして深みとして如実に現れます。
スーパーの茶葉が持つ、癖がなく親しみやすい風味とは対照的に、専門店の高品質な茶葉は、一口ごとに変化する繊細な甘み、豊かな旨味の広がり、そして品種や製法に由来する奥深い香りの層を楽しむことができます。
例えば、新茶特有の爽やかな香り、玉露のような濃厚な旨味、あるいは煎茶の持つキレのある渋みと甘みの絶妙なバランスなど、その表現力は格段に豊かになります。


日本茶の価格と購入場所の判断基準

 

価格は茶葉の等級や希少性で大きく変動

 

日本茶の価格は、その茶葉の等級、収穫された時期(一番茶か二番茶かなど)、栽培されている地域、品種、そして製茶にかけられた手間や技術によって、驚くほど大きく変動します。
一般的に、収穫初めの時期に摘まれた一番茶は、新芽ならではの繊細な旨味や香りが豊かで高価になります。
また、特定の地域でしか採れない希少な品種や、手摘みなど手間のかかる製法で作られた茶葉は、その希少性から価格も高くなる傾向があります。
スーパーではこれらをブレンドしたり、より流通コストの安い茶葉を扱ったりすることで、手頃な価格を実現していますが、専門店ではこうした価格帯の幅がより広くなります。

 

普段使いか特別な機会かで選ぶ場所が変わる

 

日本茶を購入する際、どちらの場所を選ぶかは、その日本茶をどのように楽しみたいかによって判断するのが賢明です。
日常的に、仕事の合間や食事と共に気軽に楽しみたいのであれば、スーパーで販売されている価格もお手頃で安定した品質のものが最適でしょう。
一方、大切な方への贈り物として、あるいは自分へのご褒美として、特別な時間を演出したい、あるいは普段とは違う斬新な味覚体験を求めているのであれば、専門店の店員さんに相談しながら、こだわりの詰まった上質な茶葉を選んでみることをお勧めします。
それぞれの場所が持つ魅力と価値を理解することで、より豊かな日本茶ライフが送れるはずです。


まとめ

スーパーマーケットで手に入る日本茶は、日常使いに適した手頃な価格と、多くの人が親しみやすい標準的な品質が魅力です。
対照的に、日本茶専門店では、希少な品種や伝統製法による高品質な茶葉が豊富に揃い、茶葉本来の複雑で深みのある味わいや香り、そしてその背景にあるストーリーを楽しむことができます。
茶葉の価格は、等級や希少性によって大きく異なり、専門店ではその幅が広がります。
どちらの場所で購入するかは、日々の習慣として気軽に楽しむのか、あるいは特別な機会に奥行きのある味覚体験を求めるのかといった、ご自身の用途や目的に合わせて選ぶことが、満足度の高い日本茶との出会いを促す鍵となるでしょう。

日本茶と和菓子はなぜ合う?風味を高め合う理由と味覚の仕組み



季節の移ろいを感じさせる繊細な味わいの和菓子と、豊かな香りと深いコクを持つ日本茶。
この二つを合わせた時に生まれる、言葉では表現しきれないほどの心地よさは、多くの人が日々の暮らしの中で体験することでしょう。
それは単なる偶然の組み合わせではなく、私たちの味覚や嗅覚に働きかける、計算され尽くしたような相互作用によって成り立っています。
一口の和菓子と一杯の日本茶が織りなす、奥深い味覚の世界へと誘いましょう。

日本茶と和菓子が合う理由

 

甘味と渋みの絶妙なバランスが生まれる

 

和菓子に用いられる砂糖や米、小豆といった素材が持つ上品な甘さは、日本茶に含まれる渋み成分、特にタンニンなどのカテキン類の刺激を和らげる効果があります。
同時に、日本茶の持つ適度な渋みは、和菓子の甘さを際立たせ、口の中に甘さが単調に広がるのを防ぎ、味わいに深みを与えます。
この甘味と渋みという対照的な要素が互いを補完し合うことで、飽きることなく次々と口に運びたくなるような、絶妙な味覚のバランスが生まれるのです。

 

和菓子の甘さが日本茶の旨味を引き立てる

 

和菓子の繊細な甘みは、日本茶の持つ独特の旨味成分であるアミノ酸、特にテアニンをより顕著に感じさせる役割を果たします。
甘みが舌の味蕾を刺激し、その後に続く日本茶の旨味成分が際立つことで、普段よりも豊かで複雑な味わいとして感じられるようになります。
餡の優しい甘さや、素材本来の風味と合わさることで、日本茶の持つ奥深いコクや、ほのかな香りがより一層引き立ち、一杯のお茶が持つポテンシャルを最大限に引き出してくれるのです。

 

日本茶の渋みが口の中をリフレッシュさせる

 

濃厚な甘さを持つ和菓子を食べた後、口の中に残る甘ったるさや余韻は、次の食べ物や飲み物の味わいを損なうことがあります。
しかし、日本茶に含まれる渋み成分は、この状況を巧み解決してくれます。
日本茶の渋みは、口の中のタンパク質と結合する性質を持っており、それによって舌の表面をさっぱりとさせ、甘さで満たされた口の中を効果的にリフレッシュさせるのです。
この爽快感は、和菓子本来の風味を改めて感じさせてくれるだけでなく、次の一口への期待感を高めてくれます。


互いの風味を際立たせる味覚のメカニズム

 

渋みが和菓子の甘味の輪郭を際立たせる

 

日本茶の渋み成分であるタンニンは、舌の表面にあるタンパク質と一時的に結合することで、甘味を感じる受容体をよりクリアに感じるように働きます。
これにより、和菓子が本来持っている甘さの輪郭がより鮮明になり、その甘さが際立って感じられるようになります。
単に甘いだけでなく、小豆の風味、抹茶のほろ苦さ、果物の繊細な酸味といった和菓子に使われる様々な素材の個性が、渋みの効果によって一層くっきりと浮かび上がり、複雑な味わいをより深く楽しむことができるようになります。

 

日本茶のコクが和菓子の複雑な甘さを包み込む

 

日本茶が持つ「コク」とは、主にアミノ酸や糖類、脂質などが織りなす複雑でまろやかな味わいのことを指します。
このコクのある日本茶は、和菓子の単なる甘さだけでなく、そこに隠された繊細な風味や、時には隠し味として加えられる塩味や酸味といった要素をも、優しく包み込むような一体感を生み出します。
口の中で茶葉由来の成分と和菓子の甘みが溶け合い、互いの風味を尊重しながらも、より深みのある、調和のとれた味覚体験を演出してくれるのです。

 

香りが味覚体験全体を豊かにする

 

日本茶の豊かな香りは、味覚体験全体を飛躍的に向上させる重要な要素です。
煎茶の爽やかな香り、ほうじ茶の香ばしさ、玉露の濃厚な香りなど、それぞれの日本茶が持つ特有の芳香成分は、鼻腔をくすぐり、脳に直接的な快感をもたらします。
この香りが、和菓子の甘さや風味と複雑に絡み合うことで、単なる味覚の組み合わせを超えた、五感全体で味わう豊かな体験へと昇華させます。
温かい湯気と共に立ち上る心地よい香りは、和菓子の風味をより一層引き立て、記憶に残る特別なひとときを演出してくれるのです。


まとめ

日本茶と和菓子が互いを引き立て合うのは、甘味と渋みの絶妙なバランス、和菓子の甘さが日本茶の旨味や香りを際立たせる効果、そして日本茶の渋みが口の中をリフレッシュさせる機能といった、味覚と嗅覚における巧みな相互作用によるものです。
渋みが和菓子の風味の輪郭を際立たせ、日本茶のコクが複雑な甘さを包み込み、香りが味覚体験全体を豊かにします。
この奥深い関係性を理解することで、次にお茶と和菓子を楽しむ時間が、より一層豊かなものとなるでしょう。

緑茶の濁り原因は何?品質や味わいへの影響を解説



普段何気なく手に取る緑茶、特に「綾鷹」のような製品で見られる、わずかに白濁したような見た目に、疑問を感じたことはありませんか。
その濁りは、一体何から生じているのでしょうか。
実は、その見た目の特徴こそが、緑茶本来の豊かな風味や深い味わいを引き出すための、こだわりの製法に由来しているのです。
今回は、緑茶に生じる濁りのメカニズムと、それが品質や味わいにどのような影響を与えるのかを詳しく解説していきます。

緑茶に濁りが生じる原因

 

茶葉の微粉末が浮遊している

 

緑茶の製造過程、特に茶葉を乾燥させて粉末状にする工程や、茶葉を細かく刻む過程で、非常に細かい粒子が発生します。
これらの微細な茶葉の粉末は、お湯に溶けきる前に茶液中に浮遊しやすく、これが緑茶の見た目に濁りとして現れる一因となります。
特に、茶葉本来の成分をできるだけ多く抽出することを目指す製法では、こうした微粉末が意図せず含まれることがあります。

 

カテキンとタンパク質の複合体が原因

 

緑茶には、カテキンをはじめとする多くのポリフェノール類が含まれています。
また、茶葉自体にはタンパク質も存在します。
これらの成分は、お湯で抽出される際に、温度やpHといった条件によって互いに結合し、微細な粒子を形成することがあります。
このカテキンとタンパク質が結びついてできた複合体が、水中で凝集・浮遊することで、緑茶特有の白濁したような外観を生み出すことがあります。


緑茶の濁りは品質や味わいにどう影響するか

 

旨味成分が増加し味わいが深まる

 

緑茶の濁りの原因となる微粉末やカテキン・タンパク質の複合体は、実は緑茶の持つ旨味成分やコクと深く関わっています。
これらの成分が液中に溶け出す、あるいは浮遊することで、お茶の味わいに複雑さと深みが増し、より豊かな風味を感じさせます。
特に「綾鷹」のような製品では、この「にごりの旨み」を最大限に引き出すために、独自の抽出方法やブレンド技術が採用されています。

 

品質や鮮度には問題がない

 

緑茶に濁りが見られることは、決して品質が低下しているサインや、鮮度が落ちていることを示すものではありません。
むしろ、茶葉の持つ成分をできる限り引き出そうとした結果であり、丁寧な製造プロセスを経た証拠とも言えます。
この濁りは、製品の安全性や飲用適性に何ら問題はなく、むしろ茶葉本来の恵みを活かした、こだわりの証として捉えることができます。


まとめ

緑茶に見られる濁りは、茶葉の微細な粒子や、カテキンとタンパク質が結びついた成分によるものです。
この「にごり」は、決して品質低下のサインではなく、むしろ緑茶本来の旨味成分を豊富に含み、味わいに深みをもたらす源泉となっています。
「綾鷹」をはじめとする製品では、この濁りを活かすことで、より豊かな風味を引き出す工夫が凝らされています。
見た目の特徴に惑わされず、その奥にあるこだわりの製法と味わいをお楽しみいただければ幸いです。

お茶の味が注ぎ方でなぜ変わる?その理由と成分を活かす淹れ方



いつものお茶が、今日はなんだか格別だと感じたことはありませんか。
また、お茶屋さんでいただく一杯の洗練された味わいに、思わずため息をついてしまうこともあるでしょう。
同じ茶葉を使っているはずなのに、なぜこれほどまでに味の表情が変わるのか。
その秘密は、お茶を淹れる際の「注ぎ方」に隠されています。
私たちが普段何気なく行っている湯温や抽出時間といった一連の動作が、お茶の持つ繊細な成分の溶け出し方を巧みに操り、一杯の液体に奥深い風味をもたらしているのです。
この未知なる味の変化のメカニズムに迫り、ご家庭でも格別の一杯を淹れるためのヒントを探ってみましょう。

お茶の味が変わる注ぎ方の根本理由

 

湯温によるお茶の成分抽出率の違い

 

お茶の風味を決定づける主要な成分には、渋みや苦味をもたらすカテキン類、旨味を感じさせるテアニン、そして香りを形成するアロマ成分などが含まれており、これらの成分はそれぞれ異なる温度帯で水への溶解度が変化するため、注ぐお湯の温度が抽出される成分のバランスを大きく左右することになります。
一般的に、カテキンやカフェインといった渋みや苦味の元となる成分は高温の湯ほど溶け出しやすく、一方、旨味成分であるテアニンは比較的低温の湯でも十分に抽出される性質を持っています。
したがって、高温で注げば渋みや苦味が増し、低温で注げばそれらが抑えられ、旨味が際立つ傾向にあるのは、この成分ごとの溶解度の温度依存性の違いに起因する現象なのです。

 

抽出時間がお茶の味の濃淡を決定する仕組み

 

お茶の成分が湯に溶け出すプロセスは、時間の経過とともに進行するため、茶葉をお湯に浸しておく「抽出時間」もまた、最終的なお茶の味の濃淡や複雑さを決定づける極めて重要な要素となります。
抽出時間が短ければ、水に溶け出しやすい成分が中心に抽出されるため、味はあっさりとしたものになりますが、時間が長くなるにつれて、溶解度の低い成分まで徐々に溶け出し、お茶全体の味わいはより濃く、深みを増していくのです。
しかし、この抽出時間の延長は、カテキンやカフェインといった渋み・苦味成分の抽出量も増加させるため、単に長く浸しておけば良いというわけではなく、目指す味わいによっては、抽出時間を適切に管理することが、繊細な味のバランスを実現する鍵となります。


お茶の成分抽出を左右する注ぎ方の要素

 

渋み成分(カテキン)の抽出をコントロールする

 

お茶の爽やかな渋みや、時に感じる苦味の主な原因となるカテキン類は、その化学構造上、高温の湯によって非常に効率よく水へ溶け出す性質を持っています。
この特性を理解することで、カテキンの抽出を意図的にコントロールすることが可能になり、例えば、高温で淹れることでカテキンをしっかりと引き出すことができ、しっかりとした味わいの茶葉本来の持ち味を活かした一杯を楽しむことができます。
逆に、渋みを抑えたい場合には、湯温を低めに設定することを第一に考え、カテキンの溶出を抑制する工夫が求められます。

 

旨味成分(テアニン)を最大限に引き出す条件

 

お茶の持つ上品な甘みやコクといった旨味の源泉となるアミノ酸の一種、テアニンは、カテキン類とは異なり、比較的穏やかな温度帯でも水に溶け出しやすいという特徴を持っています。
このテアニンを最大限に引き出し、お茶の持つ繊細な旨味を存分に味わいたいのであれば、一般的には60℃から70℃といった低めの湯温で、かつ、通常よりもやや長めの抽出時間を確保することが理想的な条件となります。
このような条件設定により、苦味や渋みの元となる成分の過剰な抽出を避けつつ、テアニンを効率的に溶出させることができ、まろやかで旨味豊かな一杯があらたに生まれるのです。

 

苦味成分の抽出を抑える湯温と抽出時間

 

お茶の苦味の主要因であるカフェインや、一部のカテキン類は、湯温が高ければ高いほど、また抽出時間が長ければ長いほど、より多く水に溶け出す傾向があるため、苦味を抑えたまろやかな味わいを求める際には、これらの要素を慎重に管理することが不可欠です。
具体的には、湯温を普段より数段階低く設定し、さらに茶葉から成分が溶け出す時間を意図的に短くすることで、苦味成分の抽出量を最小限に抑えることが可能になります。
このアプローチは、特に繊細な風味を持つ高級茶葉を淹れる際に有効であり、苦味に邪魔されることなく、お茶本来の持つ旨味や甘みが際立った、バランスの取れた風味を引き出すための重要なテクニックと言えるでしょう。


まとめ

お茶の風味が注ぎ方によって変化するメカニズムは、主に湯温と抽出時間という二つの要素が、お茶の持つ渋み(カテキン、カフェイン)、旨味(テアニン)といった成分の抽出率を巧みにコントロールすることに起因します。
高温・長時間抽出では渋みや苦味が際立ちやすく、低温・短時間抽出では旨味が引き立ちやすくなるという、成分ごとの溶解度の違いを理解することが、理想の味を引き出す鍵となります。
これらの知識を応用し、茶葉の種類やその日の気分に合わせて湯温や抽出時間を調整することで、ご家庭でも格別のお茶の時間をより豊かに、そして味わい深く演出することができるようになるでしょう。
ご自身の好みに合わせた一杯を追求する楽しさを、ぜひ体験してみてください。

お茶の蒸し時間で味はこう変化する旨味渋み香りの引き出し方



お茶を淹れる際、湯の温度や茶葉の量だけでなく、どれくらいの時間茶葉を浸しておくかという「蒸らし時間」が、その一杯の味わいを大きく左右することは、多くの愛好家が経験的に知るところでしょう。
ほんの数十秒の違いで、ふくよかな旨味が増したり、心地よい渋みが際立ったり、あるいは華やかな香りが立ち上ったりと、お茶の世界は実に繊細で奥深いものです。
この蒸らし時間という、一見些細な要素に焦点を当てることで、普段何気なく楽しんでいるお茶の風味がどのように変化し、私たちの五感をどのように刺激するのか、そのメカニズムを紐解いていきましょう。

お茶の蒸し時間と味の変化

 

蒸し時間はお茶の風味を決定づける要素である

 

お茶の風味、すなわち旨味、渋み、香りのバランスは、茶葉からこれらの成分がどれだけ、そしてどのような順番で抽出されるかに大きく依存しており、その抽出プロセスを司る最も重要な要素の一つが「蒸らし時間」です。
茶葉の構造が水に触れることで、内部に含まれる多様な成分が溶け出し始めますが、成分の種類によって水への溶解度や温度依存性が異なるため、浸漬時間によって溶け出す割合や速度には顕著な差が生じます。
したがって、蒸らし時間を意図的に調整することは、狙った風味を引き出すための最も直接的かつ効果的な手段と言えるのです。

 

蒸し時間で旨味渋み香りのバランスが変わる

 

お茶の持つ複雑な風味は、主にアミノ酸由来の「旨味」、カテキン類由来の「渋み」、そして多種多様な揮発性成分による「香り」の三要素が織りなすハーモニーによって構成されています。
これらの成分は、それぞれ水への溶け出しやすさや揮発しやすさが異なります。
例えば、旨味成分は比較的低温でも溶け出しやすい性質を持つ一方、渋み成分は高温で、かつ時間をかけてゆっくりと抽出される傾向があります。
また、香りの成分は熱によって揮発しやすいものもあれば、水に溶けやすいものもあり、蒸らし時間の設定はその繊細なバランスを変化させる鍵となります。


蒸し時間を変えるとお茶の旨味はどのように変わる?

 

短時間で旨味成分が抽出されやすい

 

お茶の旨味の主成分であるテアニンをはじめとするアミノ酸類は、水への溶解度が非常に高く、比較的低い温度でも速やかに溶け出す性質を持っています。
そのため、蒸らし時間が短い場合、これらの旨味成分が優先的に、かつ効率よく抽出され、お茶の第一印象として、まろやかで心地よい甘みやコクを感じやすくなります。
この特性を活かすことで、特に繊細な味わいを持つ高級茶などでは、茶葉本来の持つ上品な旨味を最大限に引き出すことが可能になります。

 

長時間抽出では旨味成分は飽和する傾向にある

 

茶葉を長時間湯に浸しておくと、旨味成分であるアミノ酸類は、ある一定量まで抽出されるとそれ以上大きく増加しない、いわゆる「飽和」状態に達する傾向があります。
これは、茶葉から溶け出せる旨味成分の総量には限界があるためです。
長時間抽出を続けることで、旨味成分の濃度が頭打ちになるだけでなく、後述する渋み成分などが相対的に多く抽出され始めるため、結果として旨味だけが際立つというよりは、全体の風味バランスが変化していきます。

蒸し時間を変えるとお茶の渋みはどのように変わる?

 

長時間抽出で渋み成分が出やすくなる

 

お茶の渋みの原因となるカテキン類は、旨味成分であるアミノ酸類などと比較すると、水への溶解度がやや低く、また比較的高温で、時間をかけてゆっくりと抽出される性質を持っています。
そのため、蒸らし時間が長くなるにつれて、茶葉からより多くのカテキン類が溶け出し、お茶の渋みの成分が顕著に増加します。
この渋みは、お茶の味わいにキレや爽快感を与える一方で、過剰になると苦味として感じられることもあります。

 

短時間抽出では渋みは抑えられる

 

蒸らし時間が短い場合、水への溶解度が比較的低く、抽出に時間を要する渋み成分(カテキン類)は、旨味成分などのように速やかに、かつ大量には溶け出しません。
このため、短時間で淹れることによって、渋み成分の抽出を最小限に抑えることができ、口当たりがまろやかで、すっきりとした味わいの、喉ごしの良いお茶に仕上がります。
特に、渋みが苦手な方やお子様にも楽しめるような、優しい風味のお茶を淹れたい場合には有効な方法です。


蒸し時間はお茶の香りにどう影響する?

 

短時間で香りの成分が揮発しやすい

 

お茶の持つ芳香は、様々な種類の揮発性有機化合物によって構成されており、これらの成分は熱によって大気中に拡散しやすい性質を持っています。
蒸らし時間が短い場合、特に温度が高い状態でお茶を淹れると、これらの揮発性香気成分が活発に気化し、湯気とともに立ち上りやすくなります。
その結果、お茶を飲む前に、まず爽やかで華やかな香りを強く感じることができ、感覚的な楽しみを一層豊かにしてくれます。

 

適切な蒸らし時間で香りを最大限に引き出す

 

お茶の香りを最大限に引き出すためには、単に短時間で揮発させるだけでなく、茶葉の種類や求める香りの質に応じて、適切な蒸らし時間を見極めることが重要です。
高温で短時間淹れることで立ち上る爽やかな香りに加え、時間をかけてゆっくりと抽出することで、より深みのある、複雑で奥行きのある香りが現れることもあります。
茶葉が持つポテンシャルを最大限に引き出し、多様な香りのニュアンスを楽しむためには、その茶葉に最適な蒸らし時間を見つけ出す探求が、お茶の時間をより一層豊かなものにしてくれるでしょう。

まとめ

お茶の風味は、蒸らし時間という要素によって、旨味、渋み、香りのバランスが大きく変化します。
一般的に、蒸らし時間が短いと旨味成分と香りの揮発が促進され、まろやかで香りの良い味わいになりやすい一方、長時間抽出すると渋み成分がより多く抽出され、味わいに深みやキレが増しますが、渋みも強まります。
茶葉の種類や個人の好みに合わせて蒸らし時間を調整することで、同じ茶葉から驚くほど多様な表情のお茶を楽しむことが可能です。
この知識を活かし、ご自身の理想の一杯を追求することで、日々のティータイムがさらに豊かで、発見に満ちたひとときとなることを願っています。

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